今日朝(ほぼ昼)起きたらこんなニュースをみかけた。
スタバ「ゼロ」鳥取の屈辱、山陰2号店は再び「島根」で鳥取〝コケ〟…2号店は動員力ある出雲大社に、鳥取怨念「スタバよ、来るときは覚悟せえ」
http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/140112/wlf14011212010014-n1.htm
タイトルが長い。そして鳥取にスタバとかどうでもいい。
私の地元秋田にもほとんどの場所にスタバもマックもケンタッキーもセブンイレブンもないけど
誰も困っていない。
ただシンガポールでオーストラリアからスタバが撤退とか話を聞いた後だったので
若干の面白さを感じた。出雲大社はありがたいが、どうしてスタバはニュースになってしまうほど重要なのだろうか。確かに田舎では有難い(めったにない)ものではあるが。
実は鳥取のほかにもう一つスタバが初出店した場所がある。
それがイタリアのようだ。
スターバックスが進出したのはオリンピックも開かれたイタリアのトリノで、
ミラノ、トリノ、ジェノバとイタリアの重要な産業地帯を形成し、都会的な場所である。
私はイタリアに行ったことはないが、歓迎している人と否定派の人たちが存在し、
「イタリアには独自のコーヒー文化があるのに」という人もたくさんいるし、イタリアンコーヒーの本場であるからだそうだ。
(スタバはイタリアの影響を受けているらしい。そしてイタリア人は外国のコーヒーショップなんぞイラネって思っているとか言われていた。)
あと、イタリアについての質問あるなら、これが一番面白かった。文化的な背景もわかるかもだし
まぁとにかくオーストラリアもイタリアも独自のコーヒー文化を持っていてそれがよく根付いているらしい。
イタリアのコーヒー文化はどういうものかというとイタリアにはBarというコーヒー屋さんがあり、いつでも気軽に入ってコーヒーを飲む。それで立ち飲みでコーヒーを飲んですぐ出ていく。長居はしないようだ。
逆にスタバの強みとして、サードプレイスが挙げられるが、これはイタリアのコーヒー文化とは真逆で、家庭(ファーストプレイス)、職場や学校(セカンドプレイス)、そしてその中間にある場所としてThe Third Placeが存在し、ゆったりくつろいでもらうとかそういうことが目的とされているようだ。
なので、都会的なトリノに初進出ということなのかもしれない。
スタバではThird Placeとしてお客さんに自分の場所のようにくつろいでもらうために、空間が作られていて、スタバで仕事したり、本を読んだりということができ、長居することが前提となっているのかもしれない。
ちなみに電通総研のリサーチでサードプレイスとはということを調べた結果が出てたので、
これを日本人がサードプレイスについてどう考えているかという参考にしてみたい。
http://dii.dentsu.jp/archive/trendbox/2007/070625.html
どうも結論だけ見てしまえば、日本人がThird Placeに対して持っているイメージは「癒し」と「一人きり」ということらしい。FirstとSecondは日本人にとって現在はどんな場所なのかということも出ている。そして、「役割から解放されている状態」というのもキーワードになるようだ。
逆にコーヒーショップがThird Placeとなりうるなら、イタリア人やオーストラリア人にとってのFirst PlaceとSecond Place、そしてイタリア人にとってのThird Placeはどういうものかというのはとても気になる。
ブランド物についての話
私が思うに、日本人はとても新しいものが好きだと思う。マクドナルドが新しいかどうかはわからないが、まぁ戦後の歴史から見れば新しいものだと思う。たまに田舎自慢をするときに、「マクドがないとか、スタバがないとか、セブンがないとかで、自分の地元がどんなに田舎か強調する場面を見たことがある。」それは、マーケットになる十分な人口がいないとか、新しいものを受け入れないとかそういうことを伝える意図が裏にあるのかもしれない。
ただ、今シンガポールに住んでいる私からすれば、オリジナルのコーヒーショップはあまりない(ホーカーにコーヒー屋さんはあるけど、店舗に行きたい)し、マックも、バーガーキングもあるけど、オリジナルのものがとても少ないように思える。なんか多様性がいまいちだと思う。
原因は家賃がとても高いとか、新しいお店に人がこないとか、生活がパターン化されているとかいろいろあると思う。近所の新しくできたベトナム料理屋が6か月で潰れたのがショックだった。
こういう状況が続くとちょっとうんざりしてくるし、地元のお店の大切さとかがわかってくると思う。
なので、鳥取の皆さんにも地元のお店大切にしてほしいなって思ってます。