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2014年1月19日日曜日

シンガポールのマイノリティリポートから



あぁ最近

Why I am not proud to be Singaporean


って動画をYouTubeの動画見てました。

なんか最近のシンガポールのマイノリティの世論として、
「シンガポール人であること」に対して疑問や不満が生じているようです。

彼女はSingapore is not a place for artistと言っているようで、
やはりシンガポールの教育システムから外れた道を歩く人への風当たりは厳しいようです。
彼女もeducation systemという点について語っているようで、やはり教育がその国の雰囲気やその国そのものを作っているということを最近よく実感します。

原因についての考察

私の足りない脳みそでこんなこといったら申し訳ないかもしれません。
でもそれなりに見解はあるので、恥ずかしながらここに書いてみようかと思います。

日本でもひょっとしたら同じかもしれませんが、シンガポールにもかつて景気の良い時代があったのか、それとも今が景気がいいのか知りませんが、
(私は「景気の良い時代があった」んだと思います)

「景気が良い」時には雇用も沢山生まれます。というか労働力不足です。
そういう状況ではできるだけ多くの「教育された」人々を労働市場へ送り出そうとするのです。

例えば40人のクラスで40人がビジネスマンで企業に雇われて働くという状況は理想的です。
もしそのうち2人がアーティストになりたいとか、5人がバンドを組みたいといったら
40-7=33で33人が(取引があるという意味での)労働市場に送り出され、働きます。

アーティストとしての生活をリスキーと考える人もいるかもしれませんが、人には本来、職業選択や思想良心の自由があります。そのため、その人に「自発的に」職業選択をさせなければなりません。

そこで役に立つのは教育です。教育によってその人の価値観を形成し、自発的に40人にビジネスマンの道を歩かせなくてはなりません。
(悪く言えば量産型です。Homework Robotというかなんというか。かわいそうなのは彼らに意思があることです。彼らも人間です。)

できれば、家(HDB)を買って、車を買って、お金を沢山稼ぐことが幸せで、幸せになるには今の教育システムの上で頑張るのが近道って思わせられれば理想的です。
(一部の?女性の?金持ちと結婚すれば幸せって思想もここから来るのかもしれません)

彼らは借金をしてローンを組み、車や家を買ってお金の鎖に縛られます。もう働くことから逃げられませんね。

そのような教育を受けたmajorityの中で、そしてmajorityのために作られたシステムの上でマイノリティとして生活することについて、まだ私の見解はできあがっていませんが、「難しい」ように感じます。

例えば日本の年金制度は自営業だと全額ですが、会社で働くと支払う金額は会社と折半になります。シンガポールにも同じような制度があるようです。

その中で、マイノリティも生活をしていく結果出た不満がさっきのリンク先の動画のようなものかと思います。ときにシンガポールのマジョリティと価値観をすり合わせるのは私(日本人の20代)自身とても難しいと感じます。

景気の良い時代は日本もシンガポールも「経済成長を前提」にして制度や教育を組みます。
そして、その「経済成長」を前提にした価値観を信じている親から次の世代が生まれるかもしれません。
(皆がみんなそうではないので・・・)

親世代の言うことや社会の雰囲気を信じきちゃっている人、疑っている人様々ですが、日本もシンガポールも教育に関して「改革」が起こっているのかわかりません。
(人間は社会を作る生き物ですから。)

日本では、私の学生時代は以前と比べて「ゆとり教育」とか言われているものの、教育スタイルなどが依然と変わっているのか、本質はどこにあるのか、という点については疑問でした。

私の親世代も経済成長前提の価値観を信じているし、学校の先生や教育も「変化していない」のかもしれません。私たちの教育は受身過ぎると感じているシンガポール人や日本人に今まで何度も会ってきました。

(最も強いものが生き延びるのではなく、最も賢いものが生き残るというものでもない。唯一生き残れるのは、変化できるものである チャールズ・ダーウィン)


そして今は・・・

ですが、残念ながら、子供たちは親の時代ではなく、まぎれもなく「今」を生きているのです。

今は2008年以降、景気も悪くなり、私たちは今までの価値観に疑問を持っているのかもしれません。(疑問を持っていない人は沢山います。素直な良い子たちです。)
でも、経済成長前提のストーリーなんで絵空事です。フェアリーテイルには教訓がありますが、
このストーリーにどのような価値があるのでしょうか。

今、自分の夢や目的を持って、自分で道を選択し生きる人々が以前より増えてきたように思います。

広い世界や、多様な価値観に触れ、自分の道を進むこと、人生という海を自分のやり方で航海することが求められているこの時代に、今までの価値観を押し付けることなんてできないと信じています。

私は彼らが次の時代を、より良い時代を作ることに期待しているのですから、希望を潰すことなんてできません。
現状維持でなんか良くなるとは思えないので

さて次の日本はどこへ行くのでしょうか。
思い立ったら吉日、自発的に考え、行動してみる時です。

2013年6月20日木曜日

スマトラの煙、海を越える

 本日、シンガポールは一面煙に覆われている。原因はインドネシアのスマトラ島で、大規模な焼畑もしくは火災が発生しているためである。街で聞いた話によるとスマトラ島で大規模なプランテーションを焼いて、次の作物を植えるために土地を整地しているとか、大気の乾燥によって火災がおきているとか色々言われているが、原因は焼畑だと考えられる。

汚染値を示すPSIが321というクレイジーな状況下にあるシンガポールだが、なぜか通りを行きかう人々はマスクをしていない。マスクをもってくることをお勧めします。

今日はデパートなどはbusiness as usualという感じでした。店員さんがマスクをしていることを除いては・・・





なお、シンガポールのEnvironment and Water Resources MinisterのVivian Balakrishnan氏はインドネシアのMinister of EnvironmentのBalthasar Kambuaya氏に土地の所有権の地図と火災に責任を持つべき企業の名を挙げるようもとめている。

スマトラ島では以前から伝統的に焼畑をしていない人たちが森や木に火をつけ延焼を引き起こしたりする。また、森林を伐採するコストを火で焼くことによって簡略化する焼畑ではない行為が行われている。簡単に樹木に灯油をかけ火をつけ焼くのだ。その火は遠くシンガポールやインドネシアの島々、そしてマレーシアまでにも届き、健康被害や煙害をもたらす。法整備や取締りができていなかったりする現状や、「自分さえよければ」というモラルハザードな価値観が根底にはあると思う。


中国の黄砂で我々日本人も寛大な迷惑を被っているが、シンガポールにも同じような状況がある。この先、越境汚染への地球規模の対策はとても重要な課題になりそうだ。

2013年3月1日金曜日

シンガポールとKLが高速鉄道で90分

 90分でクアラルンプール(KL)からシンガポールまで移動ができる。これはとても大きなことだ。
現状では、この区間をバスや鉄道は6時間(360分)、バスは5時間(300分)、飛行機が結んでいる。
だいたいKLIA(クアラルンプール国際空港)からクアラルンプール市街がKLIAEkspressという特急列車で28分で結ばれ、シンガポールのチャンギ空港から市街まではMRTで30分かかる。その他に搭乗手続きなどの時間を足すと、やはり高速鉄道が一番早い。

 
この計画はシンガポールのリー・シェンロン(李顕龍)首相とマレーシアのナジブ首相の非公式会談後の記者会見により発表されたものだ。両首相はこのプロジェクトを"Game Changer""One Vertual Community"と描写し、ビジネスや生活、余暇の過ごし方を大きく変えるものと考えているようだ。この計画では早ければ2020年までに高速鉄道の完成を目指している。

建設に関する憶測

 
高速鉄道の建設に関して様々な憶測が飛び交っている。まずこのプロジェクトに日本、中国(川崎重工が技術供与した南方車両?)、ドイツ(シーメンス?)などの高速鉄道メーカーが興味を示している。

また、インフラの建設に関してはコストの安い中国企業が有利だとか、シンガポールのコングロマリットであるKeppel CorporationやSembcorpがマレーシアの企業と合弁会社を組むとか色々である。
詳細に関しては発表されてはいない。

実際にシンガポールでコストの安い中国企業が新しいMRT(通勤電車)を作っていたりする。
聞いた名前では「上海隧道工程股份有限公司」がトンネルを作り南方車両製のMRTも走っているのかもしれない。

あまり関係はないかもしれないが、日本企業は後先のことを考えず技術をヤバイ国にポイポイ売ってしまい、こういうビジネスチャンスをものにできるのだろうかと心配になる。今は中国がかなり競争力をつけている。

高速鉄道VS飛行機

一般的に利用客は高速鉄道での移動時間が4時間を越える場合、航空機を移動手段として選ぶとされている。また、4時間以内の場合は高速鉄道を選ぶ可能性が高い。日本では新幹線を300kmで走らせ、東京と青森の間が3時間で結ばれた。新幹線は4時間の壁を越えようとしている。
その一方で航空会社は格安航空会社を設立するなどして新幹線と競合している。

シンガポールとKLの状況は逆である。以前はKLからシンガポールまでは格安航空会社が飛び回っていた。KLIAからAirAsiaが、よりKL市街に近いスバン空港からはFireflyが既に飛んでいる。
そこに高速鉄道が競争相手として参入するので、非常に興味深い戦いになるだろう。

LCCは存在しなかったが、航空との競争があった台湾高速鉄道では、高速鉄道が圧勝し、その結果、遠東航空が破綻した。高速鉄道開業以前は航空の輸送実績は800万人以上で、2都市間の輸送実績では世界で3番目であった。ちなみに在来線の輸送実績は265万人強である。ある意味飛行機の輸送人数は高速鉄道の見込み顧客の人数として計算できるかもしれない。ただし、LCCが登場した現在では状況は異なる。

高速鉄道と飛行機、高速バスの違い

鉄道と飛行機、バスの違いは、鉄道は容易に撤退できない。鉄道の運営会社とインフラ保有会社が上下分離されていれば話は別かもしれないが、鉄道は収支がプラスマイナス0の場合は輸送を継続し続けるとされる。また、高速鉄道が飛行機より有利な点は、気軽に乗れる。悪天候に強い(スコールにも?)。そして頻繁に走るということだと思う。あとは車内を自由に歩けるところとか、行きたいときに綺麗なトイレに行ける所もポイントが高い。

マレーシアの鉄道

マレーシアの鉄道は日本の鉄道事情と同じく狭軌だ。ただし軌間は異なる。そのため、線路幅の広い高速鉄道を作るときは、既存の在来線の線路が使用できず、新しく鉄道を作り直す必要がある。日本の新幹線のように。また、マレー鉄道は、現状シンガポールの北の端のウッドランズチェックポイントを出発し、ジョホールバルに入り、ものすごい遠回りをしてクアラルンプールに至る。
また、シンガポールの鉄道駅があるウッドランズから、シンガポールの中心部まではかなり遠い。
 MRTで30分はかかるのではないだろうか。

マレーシアは連邦国家である。そのため各州にスルタンという首長がいる。彼らが地元に駅が欲しいといえば駅ができるのなら、おそらくジョホール、マラッカ、ヌグリ・スンビランと最低でも駅は3つはできそうだ。高速鉄道がシンガポール中心部まで乗り入れ、駅の数が多くなり、既存の駅の他に新しく新幹線の駅を作るとなると、状況は台湾高速鉄道や日本の新幹線と似通ってくる。

高速鉄道と国境

シンガポールのオフィス街に近いタンジョン・パガー港の隣に駅の跡地がある。これは以前シンガポールに乗り入れていたマレー鉄道の駅の跡である。線路は廃線になり、鉄道は前述のウッドランズチェックポイントまで後退した。それ以前では、マレーシアとシンガポールは鉄道の出入国の審査についてかなり揉めた。マレーシアは鉄道施設はマレーシアの主権下(マレーシア国営の鉄道)なので、タンジョンパガー駅で出国審査をしたが、シンガポールは、シンガポール国内に入ってすぐにあるウッドランズチェックポイントで入国審査をした。

高速鉄道で重要なのは国境の取り扱いである。せっかく高速で走れるにもかかわらず途中で列車を降ろされて出入国審査をしては、速達効果には悪影響になる。

シンガポールのニュースでは、国境を越える列車として英仏海峡トンネルを通り、パリとロンドンを結ぶユーロスターが例に挙げられる。確かこの列車の場合、パリからロンドンに行くときは、パリでフランスの出国審査とイギリスの入国審査をやってしまうのではなかろうか。また両国はEUに加盟しているということもあるので、国境は他の国と比べて比較的容易に通過できるのかもしれない。

高速鉄道はマレーシアとシンガポールの経済的な結びつきを深化させる存在として注目されているが、両国の国境の形や両国関係を変えるのだろうか。

現在マレーシアの経済目標であるWAWASAN2020もあり、シンガポールも成長の形を問われつつある。そんななか打ち立てられた今回の計画を通して今後の両国関係がどのように変化するか注目していきたいと思う。

2012年4月25日水曜日

YUIが東南アジアで有名だった件について


現在ジャカルタのホステルに滞在しています。先日香港の人と中華圏のアーティストで有名な人の話をし、彼女が~ってアーティスト知ってる?と数名の名前を挙げたのですが、さっぱりでした。
私が知っていたのは孫燕姿 さんと林俊傑 さん(シンガポール出身)、梁静茹 さん(マレーシア出身)と台湾のアーティスト、それに陳港生氏(ジャッキーチェン)だけでした。

そんな中、インドネシア人のスタッフがYUI?(YUIは知ってる?)と尋ねてきました…
こんなところでその名前を聞くとは…

彼:YUI??

自分:Goodbye day??

彼:Goodbay day is Good!!

ちなみに彼は日本語がわかるわけではありません。

思えばAirAsiaXで羽田を出発するとき、機内ではYUIの楽曲が流れていました。そのときは機長の趣味だと思って何も気にしなかったのですが…結構皆知っているようです。そして彼の口からはYUIの他に、ラルクは知ってる?という言葉が出てきました。

私はラルクは存じなかったのですが、香港の人が、あ~ラルクね。みたいに反応し、後にジャカルタやシンガポールでコンサートが行われることがわかりました。

YUIについて調べてみました。この記事によると、彼女は2011年の6月に香港でワンマンライブを成功させていたことがわかり、彼女のチケットはAvrilより早く売れたそうです。すげぇぇぇぇぇ!!

そして主演映画の「タイヨウのうた 」のヒットで、先ほどの"Good-bye days "が大ヒットしたそうです。
シンガポールではHMV JK POPチャートで6週連続1位だったのだとか。

また、Youtubeなどで楽曲を気軽に聞け、SNSで拡散がなされるような背景もあり、先ほどの彼もまたインターネットから入っていったそうです。
彼女の今後から目が離せなくなりそうです。



なんだかんだで、日本の映画や、ドラマ、アーティストって魅力があって良いと思います。
興ざめなほど商業主義ではないように思いますし…

高校生くらいのころにシンガポール在住の方とメール交換をして時がありました。
彼はDo you know "My Boss My Hero "??とメール送ってきたのですが、それが何だか全く分からない当時の私は[My Boss My Hero][検索]ってネットで調べた記憶があります。

自分はどっちかと言えば、テレビなんぞ見ないし、流行も追わないタイプです。
もちろん皆が同じものを好きなはずはないですが、日本で生活している人とは好きなもの違うのかもしれません。それに、時々自分が知らない日本を東南アジアの方が知っているときはハッとしますし、自分の国のサブカルチャーが愛されていることが時に嬉しく思います。

2011年5月29日日曜日

インド人俳優 Rajinikanth 療養のためシンガポールを訪問

 南インドの俳優であるRajinikanthが療養のためシンガポールに到着した。彼は高齢化による体力の消耗に悩まされており、マウントエリザベス病院に入院している。彼は二人の娘を義理の息子と一緒だ。
 タミル映画産業のスーパースターと親しみをこめて呼ばれる61歳の俳優はチェンナイの病院に入院し、そして次の映画の撮影に入ろうとしていた。しかしチェンナイでは空気感染の危険性をはじめとして様々な危険があるため、シンガポールを訪れることになった。

 彼の義理の息子、Dhanushはメディアに対して、家族のプライバシーに対して言及を避けたが、Rajinikanth氏が安定した状態にあると明らかにした。病院もまた、プライバシーやアイデンティティーなどについて守秘を要請する患者に応えるため容態に対しての言及を避けた。

 しかし、それにも関わらず、熱狂的なファンは病院を訪れ、彼の状態を良く知っていた。

彼の熱狂的なファンであるThenesh Kumarは: "I just heard the news this afternoon saying that he's not feeling well and he's travelling from India to Singapore and being admitted to this hospital for treatment. So I thought I could just visit him, if it's possible I could see him. So I just came down here for a while. I just hope he gets well soon and (gets back to) his acting career."と我々に明かした

ソース:チャンネルニュースアジア:http://www.channelnewsasia.com/stories/singaporelocalnews/view/1131797/1/.html
(誤訳があったらごめんなさい…)

まずここで注目したい事は、インドや中国など経済発展が著しいが、医療に不備がある、また病院に入院すると命の危険に晒される要人や財界人がたくさんいます。チェンナイの場合では衛生面に問題があるため、お金を持っている人はインド洋を渡り、シンガポールを訪問します。
 彼のような、またより重要度が高い要人を受け入れる条件として、医療技術の高さや衛生面は当然ですが、なによりも患者のプライバシーを守らなければならないという事が挙げられます。

 日本では病院の技術力は高いという資源がある一方で、少子高齢化により医療に関する社会福祉が国の財政を圧迫しかねません。ここで中国やインドから高所得の患者を迎え入れ、秘密の保持を約束し、良いお客様になっていただくということが手段としてアリだと思えそうです。