2014年6月27日金曜日

故宮博物院「ポスター改竄」事件

東京国立博物館で24日に開幕した台北国立故宮博物院―神品至宝展であるが、実は前日まで中止の危機にあったことは日本では知られていないようだ。

その原因は宣伝ポスターで新聞広告などから「国立」の文字を削除したことによる。

台湾が国として扱われることに対して反発する中国への配慮だ。

共同通信の報道によると、東京国立博物館のポスターには「台北国立」の表記があったが、問題のポスターは主催者としての日本メディア各社が作成したものだ。


ホームページに行くと主催者と特別協力の社名は確認できる。
しかしまぁ見事に・・・ですね。

台湾の国民党政権の指示によって、21日までに「国立」の文字を入れなければ中止と通告したようだ。

その後東京国立博物館側が謝罪し、23日から開幕日の24日の間にポスターに「国立」と付け加える作業をし、台湾側が折れてくれたらしい。
















一方で台湾ではそのような国民党政権に対して冷たい目線が注がれているらしい。
日本では「国立」の二文字にこだわったが、中国では「国立」なんてなくても文句は言わないし、馬英九総統は国家主権すら守る姿勢すらみせないじゃないかということらしい。

中国国民党はもちろん中国の政党なので、立場的には中国だが最近中国共産党にすり寄る姿勢はすさまじいらしい。前回の議場占拠でもあったように、民主的なプロセスを歪めてまでも中国を優先している。

台湾のネット上の風刺画みたいなやつ


実は台湾の人もNHKとか朝日や毎日などは中国よりで公正明大なんてとんでもないメディアだということを知っていて、今回も「馬桶(馬英九のことらしい)も日本のメディアも今の親密な日台関係を良く思っていないんだから利害が一致するじゃん」と指摘してくれた人もいた。

私も現総統は中国寄りで大学で「いかに尖閣諸島は中国の領土か」って論文書いちゃうほどの人だっていうのは知っている。

今回の教訓は日本も台湾もお互いをよく理解できているなら、煽動に乗らないでいらない争いを避けることができるということだと思う。

また、相互理解の大切さと今までの繋がりが他の国家間では見られないような有難いものだと認識できた。